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30代エンジニア転職への道 - 新人エンジニアとしての日々

公開日時:2024年12月09日

こんにちは、シミティーです。

前回は業務委託としてのキャリアチェンジについてお話ししましたが、今回は実務経験で直面した現実と、給与面での厳しさについて、赤裸々にお話ししていきたいと思います。

最初の数ヶ月

具体的な業務内容

ある教材を管理するシステムのフロントエンドの開発を担当していました。

具体的には、

  • 画面デザインの実装
  • データの登録や編集機能の開発
  • 入力フォームの実装
  • システムの動作確認

を行っていました。

技術スタックの紹介

  • Nuxt.js
  • Vuetify
  • TypeScript

技術スタックとしては、ポートフォリオ作成時に使用していたものがベースでしたが、実践的なスキルが身についていないいないことを痛感しました。

そのため、ドキュメントなどを改めて見直すことが多く、学習時に深堀りして理解すべきだったなと後悔したこともあります。

TypeScriptは学習しながらの開発だっため、なんで型定義でエラーになってるのか、どうすれば解消されるかが分からずに困ったことが何度かありました。

今だったらChatGPTとかに聞けば解決しれくれそう(笑)

やっぱり最初は苦しい

覚悟はしていたものの、 最初の数ヶ月は本当に苦しい日々でした。

最初の一週間は全くアウトプットを出すことができず、こんな状態でお金をもらうのすら申し訳なくなりましたね...。

また、実務のコードベースは、ポートフォリオ制作とは全く違う世界でした。

既存のコードを読むことすら一苦労で、理解に時間がかかりすぎてしまい、一人で抱え込んでしまう日々が続きました。

特に印象に残っているのは、コードレビューでのやり取りです。

なんと100件近くのレビューコメントが付くこともありました。

当時は落ち込みましたが、今となっては、それだけ丁寧に指導してくださった先輩エンジニアの方々には本当に感謝しています。

また、テストコードの実装には特に苦労しました。

ポートフォリオ制作時にテストの書き方を学んでおけば...と後悔する日々でした。

どう乗り越えたのか

では、この困難な状況をどう乗り越えたのかについて話します。

僕が意識していたことは3つです。

  1. プライドを捨てる

30歳からの転職となると、これまでの社会人経験もあり、それなりのプライドも持っていると思います。

僕の場合、前職では新入社員の教育担当もしていましたし、それなりのポジションにいました。

しかし、エンジニアの世界では完全な初心者。

最初は「こんな基本的なことを質問するのは...」と躊躇していました。

同僚には僕と年齢が10歳も違う大学生のアルバイトの方もいましたが、分からないことは質問したり、必要なときは頼らせていただいてました。

まあ、当たり前と言えば当たり前なのかもしれませんが。

そして何より、周りも助けてくれる環境だったので、今でも本当に感謝しています。

  1. 分からないことを放置しない

「あとで調べよう」が積み重なると、次の実装でも同じところで詰まります。

他人のコードを読んでいるときや、会議の中で分からない用語がでてきたときは、メモに残しておき、その日のうちに調べて理解するようにしていました。

特に僕の場合は前職が工場勤務だったこともあり、「KPI」「リソース」「アサイン」といったビジネス用語すら分からず、会議についていくのに必死でした。

エンジニアリング以外でも覚えることが大変だったのを今でも覚えています。

  1. 泥臭くやること

エンジニアという職種は、どこかスマートなイメージがありますよね。

でも、実際の現場は違いました。

僕の場合、就業後や休日も以下のことに取り組んでいました。

  • コードレビューの指摘を復習
  • 分からない用語を調べる
  • フレームワークやライブラリのドキュメントを見返す
  • 新しい技術のキャッチアップ

全然華々しくない(笑)

でも、この地道な積み重ねが、少しずつ成長につながっていきました。

結果として、3ヶ月目には自分で実装からテストまで書けるようになり、レビューの指摘も徐々に減っていったんですよね。

3ヶ月経っても上手くいかないことの方が多くて、挫けそうになる日もありましたが、徐々に一人立ちできてきた実感を感じるようになり、自信がつき始めた頃でもあります。

給与面での現実

ここは包み隠さずお伝えしなければならない部分です。

私の場合、時給1,200円からのスタートでした。

31歳にして、同じ職場の大学生アルバイトエンジニアと同じ時給です。

フルタイムで働いても月収20万程度。手取りは14万円ほどでした。

前職は東証一部上場企業で、年収500~600万円ほどありました。

工場勤務とはいえ、この収入の差は正直なところ、大きな不安要素でした。

具体的な支出内容

  • 家賃: 75,000(都内、京王線沿い)
  • 水道・光熱費: 10,000
  • 食費: 30,000
  • 通信費: 7,000
  • 交通費: 10,000

カツカツどころかマイナスの生活でしたが、将来への投資だと考え、前向きに捉えるようにしていました。

もちろん、貯金を切り崩しての生活は精神的にも厳しいものがありました。

でも、エンジニアに限らず、未経験の職種へキャリアチェンジするってことは、このような現実と向き合う必要があるんですよね。

この現実を受け入れる覚悟と、向き合う覚悟がないと、はっきり言って厳しいのではないかなと思います。

まとめ

30代からのエンジニア転職は、給与面での大きな覚悟と、泥臭く仕事と向き合う姿勢が必要です。

しかし、日々の成長を実感できる今の環境には感謝しています。

同じような境遇の方々へ、この記事が少しでもお役に立てば幸いです。

現実は厳しいですが、それでも挑戦する価値はあると私は信じています。

次回は、業務委託として半年間の実務経験を経て、いよいよ正社員として転職を目指します。

ではまた!シミティーでした。

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