30代未経験エンジニアの転職準備|職務経歴書のリアルな書き方
公開日時:2025年06月11日
こんにちは、シミティーです!
前回は、業務委託として半年間働いた中で得られた成長や、転職を決意するまでの背景、そして転職活動に向けてどんな準備をしたのかについてお話ししました。
今回はその続き、転職活動・実践編です。
この記事では、履歴書や職務経歴書をどのように作成したのか?
どんなツールを使い、どんな内容を意識したのか?
30代・実務経験半年という状況でも選考を突破するために私が行った工夫を、リアルな体験ベースでお伝えしていきます!
履歴書・職務経歴書の作成には「yagish」を活用
転職活動の最初のステップは、履歴書と職務経歴書の準備でした。
私は、無料で使える職務経歴書作成ツール「yagish」を活用しました。
このツールはテンプレートが整っており、見た目もスッキリ。PDF化もワンクリックで完了できるので、未経験者でも安心して使える点が魅力です。
実務経験を具体的に記載
未経験からとはいえ、私は業務委託での実務経験が半年あったため、次のポイントを中心に記載しました:
- 担当したプロジェクト内容
- 使用した技術スタック(Vue / Nuxt / TypeScript)
- チーム開発での役割(リーダーとしてのタスク管理など)
「どんな環境で、どんなことをやってきたか?」を具体的かつ端的に伝えることで、書類選考通過率も上がりやすくなります。
Wantedlyプロフィールも同時に整備
履歴書や職務経歴書の作成とあわせて、Wantedlyのプロフィールも徹底的に整備しました。
というのも、実務経験の浅い未経験エンジニアに採用コストをかける企業は少ないため、私は「採用フィーが発生しない」Wantedlyを転職活動の中心に据えていたからです。
Wantedlyでは応募時にプロフィールが見られることが多く、プロフィールの充実度がスカウト率や選考通過率に直結します。
自己紹介欄で伝えたこと
Wantedlyの自己紹介欄では、次の3つのポイントを押さえて記載しました。
- なぜエンジニアを目指したのか
- どのように実務経験を積んできたのか
- 今後どんなキャリアを歩んでいきたいのか
単なる経歴の羅列ではなく、「この人に会ってみたい」と思ってもらえるよう、目的・姿勢・学びの過程を丁寧に言語化することを意識しました。
書類で伝えたことは「実績」「姿勢」「リーダー経験」
未経験からのエンジニア転職では、「何ができるか」よりも、
「どのような姿勢で学び、どれだけ成長してきたか」が問われます。
そのため、私は職務経歴書やWantedlyプロフィールで、以下の3つを明確に打ち出しました。
1. 実務経験
半年間の業務委託として、Vue / Nuxt / TypeScript を用いたシステム開発に従事。
具体的には、新機能の実装からテスト、バグ修正までを担当し、実プロジェクトでの開発スキルを磨いてきたことを伝えました。
2. 学習姿勢
レビューで100件以上の指摘を受けながらも、毎回真摯に向き合い、改善を繰り返した経験。
失敗やフィードバックを糧にして学び続ける姿勢は、即戦力でなくても成長ポテンシャルとして評価されるポイントです。
3. リーダー経験
プロジェクト後半には、チームの進捗管理やタスクの割り振りを任されるように。
実装だけでなく、チームでの役割・責任も経験していることをアピールしました。
このように、「やりたいこと」ではなく「やってきたこと」をベースに実績・姿勢・役割を具体的に示すことで、未経験でも説得力のある書類を目指しました。
作成時に意識したポイント
職務経歴書を作成する際に、特に意識したのは以下の点です。
「やりたいこと」よりも「やってきたこと」を書く
私は30代、かつ実務経験半年という立場。
この段階で企業が求めるのは、高度なスキルや即戦力性ではなく、学ぶ姿勢や問題解決力だと感じました。
そのため、「こんなことがしたい」という未来の話よりも、
「これまで何をやってきたか」「どんな困難にどう向き合ったか」を中心に書くようにしました。
社会人経験も積極的に活かす
エンジニア経験は浅くても、前職で培った社会人としての経験は立派なアピールポイントです。
- どんな課題に直面し
- それにどう取り組み
- どんな成果や学びを得たか
という流れで書くことで、課題解決力や思考プロセスを伝えるように意識しました。
「課題 → 行動 → 結果」で整理する
読み手に伝わりやすくするために、実績のエピソードはこの3ステップで統一
- 課題:TypeScriptの型エラーに頻繁に詰まっていた
- 行動:毎日1時間、型定義のリファレンスと他人のコードを読み込んだ
- 結果:1ヶ月後には自己解決率が向上し、レビュー指摘も半減
このように構成することで、単なる作業記録ではなく「成長物語」として伝えることができます。
この構成は、どんなレベルのエンジニアにも有効なので、これから職務経歴書を作る方にもぜひおすすめです。
成果は数字や行動で補足する
また、抽象的な表現だけで終わらないように、
- 「レビューで100件以上の指摘に対応」
- 「3ヶ月で独力で実装からテストまで対応できるようになった」
など、具体的な数字や行動エピソードで補足するように意識しました。
成果は数字や行動で補足する
どれだけ素晴らしい経験でも、「伝わらなければ存在しない」のと同じ。
そこで私は、抽象的な表現では終わらせず、必ず数字や具体的な行動で補足するようにしました。
抽象的:「頑張って改善した」
→ 具体的:「レビューで100件以上の指摘に対応し、改善を継続」
抽象的:「ある程度自走できるようになった」
→ 具体的:「3ヶ月で、独力で実装からテストまで対応できるようになった」
こういった具体性のある表現は、読み手にとってイメージしやすく、「この人は成長できる人だ」と納得してもらいやすくなります。
特に未経験や実務経験が浅い方は、スキルよりも「成長の軌跡」が見られているので、
数字・行動・変化の過程をしっかり示すことが、選考突破に直結すると感じました。
このように、数字とストーリーの両方で伝えることを意識するだけで、職務経歴書の印象は大きく変わります。
まとめ:未経験でも「伝え方」で選考通過率は変わる
今回は、私が実際に作成した履歴書・職務経歴書の内容と、その際に意識したポイントについてお話ししました。
30代・実務経験半年という条件でも、
- これまで取り組んできたこと
- 学習への姿勢や成長エピソード
- チームでの役割やリーダー経験
を丁寧に言語化することで、書類選考を通過できる確率は確実に上がっていきました。
特に「やりたいこと」ではなく、「やってきたこと」を中心に、数字や具体的行動で補足することで、説得力を持たせることができたと感じています。
次回は、いよいよ 応募から面接対策、そして実際の面接で聞かれたことと答え方 についてお話しします。
書類通過率や面接で「どんな質問が来たのか?」「どう答えたらいいのか?」といったリアルなやり取りを交えて、内定までのステップを振り返っていきます。
それでは、次回もお楽しみに!シミティーでした。